11月18日(火),6・9年生が社会科移動教室において,国際連合日本政府代表部と国際連合本部を訪れました。
国際連合日本政府代表部では,宮本防衛駐在官からお話を伺いました。講話では,宮本防衛駐在官がニューヨークに着任されるまでの経歴や南スーダンを始めこれまで派遣された国々のお話をされました。また,そこから国際社会の中で起きている安全保障上の課題,そして日本が国際社会で果たそうとしている役割などが丁寧に説明されました。特に,国際社会の場では多くの国と協力しながら,世界の安定に向けて議論を続けていることと,自国の安全性を最優先に確保することの対立が表出しているというお話が印象的でした。
また,今後グローバル人材になるにはどのようにしたらよいかという話題に対しては,宮本防衛駐在官からは,「専門性を磨き,課題発見の力を持つこと」「社会性を培い,コミュニケーション能力を高めること」など,温かくも具体的なアドバイスが送られました。
今回の訪問では,世界がどのようにして協調していくべきなのか,社会を担う児童生徒達が自分の夢や目標に向かってどのように過ごすべきなのかを考えることができました。
その後,児童生徒たちは国際連合本部ツアーに参加し,日本から寄贈された『平和の鐘』,国連総会議場,そして戦争や核兵器に関する展示などを見学しました。展示を通して,歴史や公民の学習で扱ってきた出来事が現在の国際問題とどのようにつながっているのか,平和を維持するために国連がどのような役割を果たしているのかを実際に感じ取ることができました。
今回の移動教室を通して,生徒たちは世界のしくみや国際情勢について理解を深めるとともに,将来の夢や目標に向けて自分が何をすべきかを考える貴重な機会となりました。





