
ニューヨーク日本人学校
校 長 森 本 恵 作
発 行 2025年8月22日
9月2日に開校50周年記念式典を開催します
1975年9月2日,ニューヨーク市クイーンズのジャマイカ地区に開校したニューヨーク日本人学校は,4回の移転を経て現在に至り,本年9月2日に開校50周年の記念すべき日を迎えます。
先人の偉大なる功績を振り返り,たたえるとともに,これからの更なる繁栄を思い描き,夢や希望あふれる未来への第一歩を踏み出すために,多くの来賓の皆様をお迎えして記念式典を開催いたします。
それに合わせて,本校のPTOの協力を得て,Peaceful Forestの加藤拓三氏とそのご家族による和太鼓演奏を記念公演として行っていただきます。全米で活躍され,多くの人々の感動を呼び起こす演奏は大変楽しみです。
その後,ランチをとりながら児童会,生徒会,有志によるアトラクションも行います。GJSの保護者やご家族の皆様も一緒になって,ぜひ50回目の誕生日をお祝いしていただけますとありがたく思います。
※保護者の皆様は,こちらで留意事項などの詳細をご確認ください。



2学期は探求して学びを深めよう
8月18日(月)に始業式が行われ,2学期がスタートしました。1学期に積み重ねた学習を,更に深めて,探求していく段階です。スクールフェスティバルや修学旅行等の大きな行事があるとともに,現地校との交流活動や校外学習もふんだんに計画されています。どの子も目標をもって,学びを深められることを願っています。



8.15平和集会 ナガサキから考える平和って何だろう?
8月19日(火)の朝,全校で平和について考える時間をもちました。
今年は戦後80年という節目の年です。戦争の悲惨さを語り継ぐために,私たちは大きな責任を担っているとも言えます。長崎に投下された原子爆弾にまつわる状況について知り,千羽鶴が折られるきっかけとなったさだ子さんの物語を聞きました。戦争の時代に苦しい思いをした人々の気持ちを考え,今もなお世界ではそのような思いをしている人がいることについて思いをはせました。
8月15日の終戦の日をきっかけに,日本はもう二度と戦争をしないと誓った国であることを,改めて考える機会となりました。子供たちの感想では「みんなにやさしくすることが大切だと思いました」「募金等に積極的に取り組んで平和のために貢献することが大事だと思いました」等,平和集会を通して自らが今できることを考えている様子がうかがえました。



ニューヨーク補習授業校で授業参観&ニュージャージ日本人学校と合同教員研修
夏季休業中は,私たち教員もテーマをもって研究したり,研修したりする機会をもちます。
本年度の夏は,ニューヨーク補習授業校の公開授業日に合わせて授業参観をさせていただいたり,ニュージャージー日本人学校の先生方と一緒にUDL(学習環境のユニバーサル・デザイン)について研修会を行ったりして,教職に関する学びを深めることができました。
ニューヨーク補習授業校にはLI校とW校と二つの校舎がありますが,それぞれに分かれて授業参観をしました。多くの子供たちは普段は現地校で学びながら,土曜日に補習授業校に通っています。日本語に触れる機会が少ない中で,少しでも日本語での学習や日本の学習内容を習得しようと頑張っている様子が分かりました。先生方も,子供たちの実情に寄り添いながら工夫して教えていらっしゃる姿があり,教育の原点を感じさせていただきました。
ニュージャージー日本人学校は,かつてニューヨーク日本人学校の分校であり,その後,独立開校した姉妹校です。ニューヨーク日本人学校と同じ教育目標を掲げ,温かい雰囲気の中で子供たちに寄り添いながら指導を行っている点など,共通して大切にしてきたものがあると分かりました。合同研修会では,バーンズ亀山先生によるUDLの手立ての講習とそれを基にしたニュージャージー日本人学校の先生による実践報告でした。一人一人の良さを引き出しながら,特性や個性に応じてよりよい手立てを講じていくことの大切さを知りました。ニュージャージー日本人学校の先生が「最初はうまくいくかな,と不安もありましたが,案ずるより産むが易し。一歩踏み出してまずやってみた結果,子供の変化がありました」と語っていらっしゃいました。
教育に携わる教職員は常に試行錯誤しながら,子供たちのために学び続ける姿勢を大切にしたいと改めて感じました。

