7月7日(月)、7年生はART科移動教室としてメトロポリタン美術館を訪れました。広大な館内には時代や地域を超えた多くの美術品が並び、生徒たちは多様な芸術に触れることで、視野を広げる貴重な体験をしました。
中世ヨーロッパの甲冑や装飾品の展示では、美術が単なる鑑賞物にとどまらず、当時の生活や価値観、社会のあり方を映す“歴史の語り手”であることに気付かされました。また、肖像画家として名高いジョン・シンガー・サージェントによる《マダムXの肖像》を前に、生徒たちは当時の美術観や社会との関わりに思いを巡らせていました。さらに、ゴッホやモネといった印象派の巨匠の絵画を間近に鑑賞したり、自分の心を動かした作品をスケッチしたりする中で、芸術に対する親しみや理解を深めることができました。
日本美術の展示では、イサム・ノグチによる《ウォーターストーン》の前に立ち、日本文化がもつ静けさや感性の豊かさを、五感で味わう場面も見られました。今回のART科移動教室は、世界三大美術館の一つであるメトロポリタン美術館を実際に訪れ、作品と向き合いながら自らの感性を磨く、かけがえのない学びの時間となりました。



