
ニューヨーク日本人学校
校 長 森 本 恵 作
発 行 2025年7月11日
1学期終業式を迎えました
約3か月間の1学期が終わりを迎えました。長い夏休みの後,8月18日より2学期が始まります。
この3か月間を振り返ると,日々の授業や校外学習,大きな行事として運動会など,様々な学習の場がありました。どの子もそれぞれの良さを伸ばし,互いが関わり合って学ぶ中で,自分にはなかったものを吸収しながら成長してきたことと思います。



たくさんの体験と学びがあった校外学習
6月,7月では,多くの学年が校外に出て,体験や人々とのかかわりを通して学習をしました。
普段の授業で疑問に思ったことを確かめてみたり,教科書や資料,インターネットなどで調べたことを体験的に学び取ってみたりする活動につながったことでしょう。
例えば,1年生は生活科の学習の一環でグリッチポイントに行きました。磯遊びや砂浜での遊びを通して,自然の中にいる生き物を観たり,自然の不思議を体感したことでしょう。
中等部では,ニューヨーク,マンハッタンにそびえるエンパイアステートビルディングを訪問し,特別なツアーに参加させていただくことができました。ニューヨークのシンボルとなっているエンパイアステートビルディングが,最新のテクノロジーで環境対策を施されていることなどを学び,それがビルの存在価値を高めることにつながっていると発表していました。
このようにして,ニューヨーク近郊やグリニッチ周辺には,子供たちの学びを深めることができる学習資源が豊富にあります。これらを今後も十分に活用して,更に多くのことを探求してほしいと思います。
以下,
1年生 グリニッチポイント校外学習
2年生 グリニッチアベニュー校外学習
3年生 グリニッチタウンホール校外学習



以下,
5年生 グッゲンハイム美術館Art科校外学習
7年生 メトロポリタン美術館Atr科校外学習
8年生 JAL職場訪問



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中等部 エンパイアステートビルディング見学



七夕かざり,どんなお願いしたのかな?
7月の七夕の時期に合わせて,フェアフィールド群日米交流協会の方から竹を寄贈していただきました。
日本では当たり前の年中行事ですが,アメリカにいると,ほとんど七夕のような日本文化に触れることができません。日本の文化を思い起こし,楽しむことができる機会をいただくことができて心より感謝いたします。
子供たちは,それぞれ思い思いに願い事を書いていました。「平和な世界になりますように」「戦争をしている国が仲直りできますように」という世界の平和を願うメッセージ,「みんなが第一志望に受かりますように」「友達といつまでも仲良くいられますように」という温かい思いやりのメッセージ,「ゲームを買ってもらえますように」という子供らしい素直なメッセージ…。それぞれの願いが少しでも実現し,笑顔になることができればと思います。



縦割り班活動で学校中がHappyに!
ニューヨーク日本人学校は初等部1年生から中等部9年生まで,幅広い年齢が一緒に学ぶことができる良さがあります。縦割り班活動は,その一つで,すべての学年が一つの班になって,一緒に食事を摂ったり,レクリエーションをしたりして,お互いのことを知り,関係性を深めます。
6月に2回,縦割り班の活動がありましたが,6年生が中心で遊びの内容を決めることにしています。こうすることで,6年生にもリーダーシップを取ろうとする主体性が育ってくることをねらっています。
最初の食事の時は少し緊張している感じも見られましたが,ゲームが始まると少しずつ打ち解け,お互いを名前で呼び合ったり,下級生が失敗してもフォローする上級生がいたりして,グループの雰囲気がよくなっていくようでした。






灯ろうをつくって平和を考えよう
各学級で,平和への思いをかいた灯ろうをつくりました。平和について考えるきっかけにして,小さくとも自分ができることは何だろうかと,思いをはせることができるとよいと思います。
子供たちがかいた灯ろうを日本へ送り,NPO法人を通じて8月6日に広島での灯ろう流しで使用していただく予定です。


