ニューヨーク日本人学校
校 長 森 本 恵 作
発 行 2025年12月5日
現地校との交流が本格的に始まりました
ニューヨーク日本人学校では生活で生きる英語の習得を目的として英語学習を進めています。校外学習等で実際に英語を使ってみる場を設定して，少しでも学習した英語の表現を活用できるようにしています。現地校との学校間交流もその一つで，同世代の子供たち同士が体験型の活動や互いの文化を知る活動を行いながら，英語を十分に活用する場面を生み出しています。
１２月に入り，早速，８年生がKing School，３，４年生がEagle Hill Schoolを本校に迎えました。最初は緊張していた子供たちも活動が進むにつれて会話が増え，笑顔があふれてくる様子が分かりました。
これから３学期にかけて，現地校との双方向での交流活動が続いていきます。子供たちには日頃から学習している英語や自分を表現する力を，臆せずに発揮してもらいたいと考えています。
自らの進路を切り開け！ 受験の季節が到来
９年生を中心に進学先への受験の季節がやってきました。すでに一部では受験をし，結果が届いている状況もあります。そしてここから一時帰国をするなどして何校もの受験を重ねていく子供もいます。
自分の未来を考えるとき，誰もが期待するとともに不安も感じるものです。まだ見ぬ世界に対して自信をもって歩んでいくというのは難しいものです。しかし，明確な目標をもち，今やるべきことに向き合って着実に行っているのなら，ぜひ自信をもってほしいと考えています。もちろん結果は気になるところですが，人生は簡単に得られる結果よりも，課題に向き合っていく粘り強さが力になることがあるのです。
進路学習は「生き方学習」です。あなたがどのように生きていきたいのかを今の自分自身に問い続け，予測不可能な未来にも粘り強く生き抜く力を身に付けて行くことができればよいですね。
がんばれ，受験生！ がんばれ，新たな道を切り開く者たちよ！
（画像は９Aで行われた数学の研究授業のときのものです）
キャリア教育講演会「放送と通信，メディアの世界に生きる」
１２月４日に，初等部６年生と中等部を対象に，キャリア教育講演会を開催しました。講師にニューヨークに放送室を構えるNHKコスモメディアアメリカ社長兼CEOの皆木弘康氏をお迎えし，放送と通信の歴史的背景を踏まえて，国際的に配信されるメディアが実際にどのようなプロセスで行われているのかについてお話しいただきました。
普段から街中で目にするテレビ局などのマークやエンターテインメントの広告など，身近なものについて説明を聞きました。メディア史に照らし合わせると，電波の発明や大衆への影響，企業の合併吸収等，様々な側面から変遷してきたことを知ることができました。また，REMIと呼ばれる高速通信システムを活用して，ロサンゼルスで行われているメジャーリーグ，ドジャースの試合をニューヨークの放送室で生中継で編集しながら日本や世界に配信している様子も紹介されました。
日本と世界をつなぎ，文化の発信を通して人と人とをつなぐ仕事の魅力について子供たちに語っていただくことができました。エンターテイメントや放送，通信の業界に興味のある子供も多く，将来の生き方への多くのヒントを得られたことと思います。
グリニッチ図書館に日本人学校のクリスマスツリー登場！
１２月に入り様々な場所でクリスマスムードが漂う頃となりました。
先日GJSの子供たちや保護者の皆様に募集したクリスマスツリーの折り紙飾りですが，ご協力ありがとうございました。その飾りを使って，グリニッチ図書館の３階（児童用図書があるフロア）に大きなクリスマスツリーが完成しました。協力してくださった学校関係者，ボランティアの皆さんのお陰です。ありがとうございます。
トナカイやサンタクロース，おいしそうなキャンディケーンなど，彩りいっぱい楽しさいっぱいのクリスマスツリーです。グリニッチの皆さんにも折り紙という日本文化を通して楽しんでいただけると思います。日米をつなぐ心温まる交流のひとつになっています。
グリニッチ図書館には日本の書籍が豊富にあり，ゆっくりと本に親しむには最適な場所です。ぜひクリスマスツリーを見に行くのをきっかけにして，子供たちが本に触れる機会になればと思います。
今年も残すところ１か月を切りました。皆様の2025年の締めくくりが幸せいっぱいでありますように。
