5年生は、9月26日(木)に墨絵教室を開催しました。墨絵教室に参加した5年生8名にとっては、毎週書写の授業は行っていますが、墨と筆を使って絵を描くという活動はほとんどの児童が初めての体験でした。事前にテキストを配って予習しましたが、子供たちからは期待と同時に不安の声が挙がっていました。
当日、講師の田中丸先生から墨絵についてのお話を聞き、墨絵の基本である四君子の中から竹の絵を描くこととなりました。まずは3つの濃淡の墨汁づくりから始めました。濃い墨汁から中間色、さらに薄い色を作り出していきました。半紙に何度も試し描きをして一人一人が納得のいく色を作っていました。筆の使い方や墨の濃淡の出し方、筆の運び方を習った後は、いよいよ竹を描く活動へと移りました。最初は、墨がにじんだり、全く濃淡が出なかったりと苦労していましたが、練習を繰り返し、次第に筆の運び方のコツをつかみ、濃淡を付けることができるようになっていきました。先生方から「竹の幹の濃淡の付け方が上手」「笹の葉を描くのがうまくできているよ」などの言葉を掛けられ、児童たちは、満面の笑顔でした。最後は、活動の集大成として色紙に墨の濃淡が織りなす美しさを感じながら、「竹」の絵を描きました。始まるまでは不安がっていた子供たちでしたが、2時間集中力を切らさずに活動し、出来上がった作品に満足していました。
また作品が仕上がった後には、墨絵教室の先生でカナダ在住のモリーン先生とzoomを繋ぎ、子供たちの作品を見て講評をいただきました。
田中丸先生、そして長年に渡りこの活動をコーディネートしてこられた上住様をはじめとする5名の墨絵教室の皆様には大変お世話になり、アメリカにいながら、伝統芸術に触れることができた児童にとってはかけがえのない体験となりました。