ニューヨーク日本人学校(コネチカット州グリニッチ,岡田雅彦校長)では,6月30日(木)に1学期終業式とレイクアベニュー校舎閉校式が行われました。
スクールピクニックや運動会,フロストバレーなどの学校行事,委員会やクラブ活動,そして日々の学習などを通して,心身ともに大きく成長した児童生徒たち。どの場面でもたくさんの輝く姿が見られました。1学期末での校舎移転を控え,残された日々を一日一日噛みしめながらこれまで学習や様々な行事に取り組んできました。
1学期の終業式では,2年生の代表児童が,運動会での上級生との交流を振り返り「7年生に教えてもらったこつを,自分が7年生になった時に1,2年生に教えてあげたい」と,脈々と受け継がれてきた伝統を担っていく決意を述べました。また,9年生の代表生徒は,「たくさん成長できたのは,緑に満ち溢れた校舎のおかげ」と自らの成長を振り返りながら,校舎や周囲への感謝の思いを述べました。
岡田校長は,精一杯生き抜くことの大切さを伝え,「これまでの思い出を心に刻んで,新たなGJSの歴史をつくっていきましょう」と,これからの前途を祝しました。
さらに,終業式後にはレイクアベニュー校舎閉校式が行われました。これまでのニューヨーク日本人学校の長い歴史を振り返りながら,ここニューヨークの地に「我々の学校を作ろう」という願いのもと,学校の礎を築いてきた先人へ思いを寄せました。レイクアベニュー校舎閉校式に向けて,生徒会本部が中心となり「移転記念作品」のムービーを作成しました。グラウンドで生徒会本部が指揮を執り,児童生徒・職員全員で作った人文字「GJS」の映像も披露され,全校生から歓声が上がりました。児童生徒たちのキャンパスに対する感謝の気持ちや愛情があふれんばかりに詰まった感動的な作品となりました。
9年生の代表生徒は,『世界を結ぶこの心 ともに手を取り共に磨かん』という校歌の一節に触れ,「私たちの気持ちの礎となっている」と述べ,GJS魂をさらに鼓舞しました。また,教職員や保護者などの学校関係者のみならず,レイクアベニューの地域や新校舎となるリバーサイドの地域住民への理解と協力についても言及し,感謝の意を表しました。
レイクアベニュー校舎閉校式後,中等部生からは「予定より3か月延期されての校舎移転になったが,1学期間レイクアベニュー校舎で過ごせてよかった。お別れをする準備ができたし,たくさんの思い出もつくることができた。」と目に涙を浮かべながら思いを語っていました。
2学期からはリバーサイド校舎での新たな学校生活が始まります。1975年の開校から半世紀の節目を目前に,ニューヨーク日本人学校はまた新たな歴史を刻んでいきます。